リニューアル

既存の建築を活かし客席のみを入れ替えるリニューアル工事。
お客様に喜んでいただけるリニューアルの手法を、ご予算と状況に合わせてご提案します。
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劇場・ホールイスのメンテナンス及びリニューアル時期の目安

昨今は、建築基準法に基づく天井脱落対策の規制が強化されたため、ホール天井の改修工事や耐震工事の対応も、急速に進んでいます。
天井の工事の際に欠かせない「足場」を設置する際には、ホールのイスを一時的に撤去し再設置する必要があるため、このタイミングに合わせてイスの入れ替えを進めるホールも、多く存在しています。
状況を把握し、状態に応じた対応をすることで、イスと共にホールが美しく生まれ変わります。

5年 10年 15年 20年 25年 30年 35年
張替え
入替え
クリーニング

3Dレーザースキャナー

ホール客席全体を数ミリの誤差でスキャンできる3Dレーザースキャナーを導入しております。
既存客席からの椅子間口拡張などの改修では、現場調査が必須となりますが、複雑な段床やスロープ、床設置物を短時間で正確に測定し、リニューアル工事の円滑な進行に貢献します。

  • 3Dレーザースキャナーの画像1
  • 3Dレーザースキャナーの画像2

イスの入替

既存のイスからデザインを大きく変えることでイメージを一新。快適性もグレードアップします。

リニューアル事例

日本女子大学 目白キャンパス 成瀬記念講堂(リニューアル)

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2018年8月、創立120周年記念事業として、大学の象徴ともいえる成瀬記念講堂がリニューアルを果たしました。イスの大きさは、現代の日本人の体格に対してやや小ぶりだったため、改修を機に見直しを実行。一回りサイズが大きくなったイスに求められたのは、歴史ある内装に相応しい意匠です。

入替前のイスのデザインアクセントとなっていたのは、横から見た際にアルファベットの「Z」を描いていた鋳物の脚部です。新しいイスでは、アルミニウムを鋳型に流し込み、Zの形状を忠実に再現しました。背もたれの木部のカラーは、従来のイスに寄せてナチュラルに。張地には、これまでも使われていたビニールレザーを素材として受け継ぎながら、ワントーン鮮やかな色に仕立てることによって、空間のリニューアルを爽やかに印象付けました。

入替前のイスでは、聴講時に筆記が必要になった際、座裏に備え付けられていた木板を取り出し、それをメモ台として使用していました。入替後は、筆記の利便性を図るべく、肘掛の下から回転させて引き出すことができる収納式メモ台を各ブロック最前列の席に、二列目以降の席には前席の背もたれのボックスに納まる収納式のテーブルをそれぞれ設置しました。

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リユース

解体より改善・進化を目指し、使える部材はリユースを提案。

リニューアル事例

東京文化会館 大ホール(2014年リニューアル)

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今回の改修工事は、1999年の大規模改修以来、15年ぶり。東日本大震災を踏まえて、耐震性に万全を期した施設を目指しました。
外壁の洗浄、大ホールの天井の耐震補強、空調や給排水、舞台機構装置や照明を始めとした設備の更新などが行われ、より安全で快適な文化会館に生まれ変わっています。

コトブキシーティングでは、イスの改修を行いました。イスの変化は、ホールへの音響に大きな影響を与えます。今回も、奇跡的と評される音響空間を保つリニューアルが求められました。
オペラやバレエ、クラシックコンサートなど、多彩な作品を上演する大ホールは、イスの張地とクッションを新しいものに交換し、座り心地の良い座席をよみがえらせました。脚部の金物は既存品を塗り替えて使用しています。

赤色を中心に、黄色、緑色、紫色と広がる客席は、花畑をイメージして配色されました。散らばった色は一色で統一された状態と比較して、リハーサルなど観客がいないときでも、まるで客席に人が座っているかのように錯覚させるという工夫も隠されています。
張替えと塗装で美しい姿へと戻ったイスたちは、場内を鮮やかに彩ります。

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張地の張替

クリーニングだけでは解消しない張地の摩擦、クッションのヘタリによるシワやたわみは張替えが必要です。同時にクッション材の追加や交換も効果的です。

リニューアル事例

鎌倉芸術館 大ホール(リニューアル)

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オープンから24年の歳月が経過した鎌倉芸術館では、建物の老築化を受けて、2017年1月から9月にかけて大規模な改修工事が行われました。音響や照明をはじめとした舞台機構の設備の刷新や、エントランスホールの天井の張り替えをはじめとしたリニューアルです。
大ホールのイスは、張地の張り替えと、木部の塗装が行われました。

張地の張り替えは、空間の印象を大きく変えないことを重視しながらも新装感を演出できるよう、新たな柄で色のトーンを近づけた、特注の張地の採用が決まりました。ベースには黄色を、織りこんだ糸には中庭に茂る竹林や「古都鎌倉」の風情を漂わせる青と緑、そして温かみを感じさせる淡い珊瑚色を使用。複数色の糸を織り込むことで、光の当たり方によって表情が変化する、美しい玉虫色のテキスタイルです。

塗装色の剥がれが顕著だった木部は、最も目立つ通路側席の肘掛や、背もたれなどを、既存色と合わせたダークトーンに再塗装しました。また、欠損など傷の大きい個所は、部分的な補修を行っています。ムラや補修漏れがないよう、1席ずつ取り外して丁寧な作業が進められました。

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